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カルロス・サウラの最新作『J:ビヨンド・フラメンコ』
![]() 2017年11月25日から渋谷のBnkamura ル・シネマで公開される。 スペインといって思い浮かべる音楽はやはりフラメンコだろうか。しかし、フラメンコはスペイン全土で受け入れられているわけではない。特にバスク、ガリシア、アストゥリアス等の北西部には伝統的なものという認識はない。 ところが、本作の主役であるところの「ホタ」はほとんどの地域で「伝統曲/歌謡」が存在する。フラメンコのイメージが強いカルロス・サウラは、実は「ホタ」発祥の地とされるアラゴンの出身で、自身も強い思いがあり、周囲からも「いつになったら(ホタの映画を)作るんだ?」と言われていたそうだ。まさに満を持しての作品だ。 「ホタ」の成立は中世まで遡ると言われるが、アラゴンのホタ(jota aragonesa)の確立は18世紀末から19世紀初頭と記録されており、名称はアラビア語の「xotah」(リズミカルに跳ねるという意)から来ているという説がある。まさに飛び跳ねる動きが特徴のダンスとリズミカルでメロディが特徴だ。 今日の「ホタ」には様々なスタイルがあり、本作では伝統的な民俗舞踊からボレロのように甘く切ないもの、フラメンコ色の強いもの、モダンでジャジーなものまでを堪能することが出来る。 舞曲であるので音楽の演奏もとても重要だ。アラゴンのホテーロ/ホテーラ(ホタの歌い手)とミュージシャンに加え、カルロス・ヌニェス、カニサレス、アラ・マリキアン、そしてアラゴン出身のスター、カルメン・パリスが登場し、さらにはアーカイブ映像から往年の大スター、女優/歌手/ダンサーのインペリオ・アルヘンティーナ(1910-2003)の美しい歌声とダンスも紹介される。 舞踊陣は、振付も担当しているミゲル・アンヘル・ベルナ、もはや大御所のサラ・バラス、バレエ界からバレリアーノ・パニョスらに加え、自作の『ゴヤ(Goya en Burdeos)』(1999)から、ホタ舞踊第一人者ペドロ・アソリン(1935-2001)の躍動感あふれる舞を見ることが出来る。 その他にも素晴らしい演奏とパフォーマンスをたっぷりと楽しむことが出来、言葉による説明ではなく、音楽と舞踊により「ホタ」とは何かをわからせてくれる。 スペインの文化に多少なりとも興味のある方は大勢いると思うが、そういう方達すべてにぜひ見ていただきたい作品だ。 カルロス・サウラはコンスタントに映画を撮り続けているのだが、なんと、本作が5年ぶりの日本公開作とのこと。これを機会に日本未公開の『Fodos(ファド)』(2007)や『Zonda, folclore argentino(アルゼンチン北部のフォルクローレ)』(2015)も公開していただけないだろうか、と。 なぜなら、サウラの映画は音楽への愛情を持ちながらバランス良く紹介する冷静さを持ち合わせているからだ。 もっと、見たい!
by information_ahora
| 2017-09-19 13:37
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