ケパ・フンケラがバスク・トラッドに帰って来ました!
若い女性コーラス・グループ、ソルギニャクを引き連れて、音楽と解説本で語る『
トリキティシャの小さな歴史』!

●スペイン、バスク地方を代表するアーティストとなったトリキティシャ(バスク地方のボタン・アコーディオン)奏者のケパ・フンケラ。常に意欲的に様々な可能性を追求している彼は、これまでにスペイン各地方を始めブルガリアやポルトガルなどのヨーロッパの音楽家のみならず、ブラジルやアルゼンチン、ペルー、メキシコ、コロンビア、キューバといった新世界=中南米カリブのミュージシャンたちと積極的にコラボレーションしてきました。前作「
ガリーサ」(BNSCD-8904)では、2枚組CDをまるごと「ガリシア」に捧げるという画期的な内容で、ガリシアのミュージシャンたちと共演をおこない、素晴らしい音楽性を示し、セールス的にも大成功を収めました。fROOTS誌で2014年ベスト・パッケージ章に輝くというおまけも付きました。
●そして、ついにケパ・フンケラは自らを育んだバスク・トラッドに再び帰って来ました。偉大な先輩トリキティシャ奏者たちに尊敬の念を込めて作り上げた本作は、彼の深い愛情と音楽の伝統が結びつき、バスクの音楽文化を背負って立とうという責任感が音楽に結晶した傑作アルバムになりました。
●これまで以上に軽快且つ饒舌にリズムとメロディを刻みながら縦横無尽駆け巡るケパのトリキティシャに、地声による女性コーラスとパンデーロなど各種民俗パーカッション・アンサンブルで、ケパの演奏を時に力強く時に優しく盛り上げているのは、ソルギニャクという7人組の15〜18歳の若い女性コーラス・グループです。素朴な中に愛らしさが感じられる歌いっぷりは、“アライツ・エタ・マイデル”のファンの方にもオススメします。
●さらに、なんと156ページ、ハードカバーのCDブック(230㎜×230㎜)には貴重な写真やトリキティシャに関する資料(その成り立ち、初期録音の話、先駆的演奏家達、最初の巨匠ハシント・リバス・”エルゲタ”のこと、ケパの母の証言など)がぎっしり詰まっています。本作に添付される日本盤オリジナルの解説(原盤抄訳含む)の他に、ケパ・フンケラのwebsiteでは原盤解説日本語訳掲載予定です。
こちらで映像も見られます。
また、本作の各曲名の邦訳ではバスク文学研究者の金子奈美さんにご協力いただきました。バスクの音楽だけでなく文学にも興味がある方には金子さんが翻訳されたバスク文学の新進作家キルメン・ウリベの小説『
ビルバオ−ニューヨーク−ビルバオ』(白水社)も併せてオススメします!