遅れてやってきた“フィーリンのミューズ” マルタ・バルデース。彼女が1991年に残していた幻のソロ・アルバムを、リマスターで蘇らせました。
発売日:2014年10月5日、ご予約受付中!
マルタ・バルデース "イメージのフィーリン"Marta Valdés "En la Imaginación"
ホセ・アントニオ・メンデス、セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルス、グユンらの単独アルバムや好コンピレーションの発売により、キューバ~ラテン・ファンからジャズ・ヴォーカル・ファン、さらには若いジャンルレスな音楽ファンまでを魅了する“フィーリン”。その第二世代を代表する音楽家、このマルタ・バルデースの幻のソロ・アルバムがついに登場!
1934年生まれのマルタ・バルデースは、フィーリン・ムーヴメントが始まった頃はまだ10歳前後。しかし、早くからグユンなどに音楽の基礎を手ほどきされたらしく、彼女の曲作りは上記の第一世代を上回る高度なコード感やハーモニーを感じさせてくれるものばかりです。また歌詞も詩的で独特な世界観を持っています。
ボラ・デ・ニエベ、エレーナ・ブルケといった往年の大スターからジューサ、ヘマ・コラデイラといったアーバンな感覚を持った現代のミュージシャンまで、まさに1950年代から現在に至るまで多くのミュージシャンにその作品を取り上げられてきましたが、レコーディング歴はほとんどなく、オムニバスや彼女へオマージュされたアルバムで1~2曲歌う程度でした。今まで、1999年に録音されたスペインのピアニスト、チャノ・ドミンゲスとの共演アルバム『TU NO SOSPECHAS』が初めてのアルバムだと思われていました(その後さらに2枚のアルバムを録音している)。
しかし、1991年に自作曲ばかりをギター弾き語り(数曲で簡単なパーカッションがつくものも)で録音したアルバムが存在することが判明。しかも、内容もフィーリンの第二世代を紹介するのに最適なものだったので、リマスタリングした日本盤発売を決定しました。恐らくキューバ本国でも、たぶんカセットでしか発売されていなかったアルバムだと思われ、世界初CD化でもあります!
まさにマルタ・バルデースの内証的なイメージの中のフィーリン(グ)を、独特な色合いで、しかし自由に発露した弾き語り。キューバ音楽の中でも特異な彼女の世界をご堪能ください。