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Fethno - Fumio Koizumi Memorial Concert Live Albumフェスノ - 小泉文夫没後30年記念企画
1983年に56歳の若さでこの世を去った日本を代表する民俗音楽学者、小泉文夫の没後30年に際し、東京藝術大学音楽学部の学生が立ち上げたプロジェクト「Fethno」の2枚組ライブ・アルバムが遂に発売され、各方面から注目されています! Fethno - Fumio Koizumi Memorial Concert Live Album こちらで一部試聴もできます。 出演: BALKAN(ブルガリア音楽) Le Club Bachraf(アラブ音楽) 巻上公一(トゥバ音楽) 慶九/北川修一(イラン音楽) 豊田耕三(アイリッシュ音楽) ちゃるぱーさ(アフガニスタン音楽) OKI(アイヌ音楽) 寺原太郎(北インド音楽) 本作「Fethno Fumio Koizumi Memorial Concert Live Album」は、2013年12月に世界各国で高い評価を受ける日本人演奏家8組が出演、2日間にわたって開催された公演の模様を収めた2枚組CDです。もはや民族音楽、ワールドミュージックというジャンルの枠組みに囚われない彼らの存在は、現在の日本の音楽シーンの広がりを感じ取る事ができるものです。小泉文夫が日本に築いた民族音楽シーンにおいて、ただの“外国の音楽を演奏する人々”にとどまらない彼らの音楽性は、聞くものを圧倒する力があり、その水準の高さを証明するかのような演奏が続きます。 DISC 1は、ブルガリア音楽の“Balkan”で幕を開ける。目が回るような音階の変化と、奇想天外なリズム、ガドゥルカ(ブルガリアの擦弦楽器)をはじめとした楽器郡の鬼気迫るテンションのソロに、当日会場はトランス寸前となったのでした。続く“Le Club Bachraf”はチュニジア等アラブ各国で何度も公演を行うベテラン。フリーリズムで冒頭から行われる楽器のソロは静謐さに満ちており、加えて楽器群に彩を与える完璧なアラビア語の発音の歌は流石。そして“巻上公一”は本作の独特なミュージシャン郡の中でも、特に異彩を放っています。トゥバ音楽が根底にありながらも、その変幻自在なヴォイスパフォーマンスには驚嘆させられます。Disc1の締めくくりは“慶九”、“北川修一”によるイラン音楽。特にクルド人の楽曲「Jelowshahi Sahari」の響きは、迫力と神秘性に満ちています。そこから繋がるペルシア古典音楽も、一つ一つの音に繊細な集中力が宿る演奏を聞かせてくれます。 DISC 2は、親しみやすいメロディから日本でもかなり広く浸透してきたアイリッシュ音楽が、ドライブ感満載で先陣を切ります。アイリッシュ音楽独特の節回しを踏襲しつつも“豊田耕三”のオリジナリティがノった粋な演奏は、日本におけるアイリッシュ音楽の成熟を感じさせてくれるものです。そこから雰囲気をガラッと変えた、“ちゃるぱーさ”のアフガニスタン音楽はその素朴なメロディと哀愁漂うヴォーカルに強く生きる人間の生命力を感じさせてくれます。アジア文化の混ざり合った坩堝が確かにそこには存在しており、聞き込めば聞き込むほどその渦に巻き込まれていくこと間違いなし。アイヌ音楽の“OKI”は、日本に存在する独特の文化の象徴。「Suma Mukar」でミュージシャンと観客が一つの音楽力場を作り出している場面などは、OKIの持つ音楽性がいかんなく発揮されたパフォーマンスと言えるのではないでしょうか。そして本作2枚組みのラストはインド古典音楽の豪華セッション。“寺原太郎”は普段北インド音楽の笛バーンスリーの奏者として活躍していますが、今回はおなじみの2対の太鼓タブラに、より古い形式で使われる両面太鼓パカーワジと、南インドの壷太鼓ガタムを加えた異種混合戦で、この豊かなヴァリエーションはインドに広がる肥沃な音楽文化を感じさせてくれます。 日本の民族音楽~ワールド・ミュージックを代表する面々がこれだけ一同に会するのは、“小泉文夫”の名前があればこそ。小泉文夫が残してくれた基礎地盤の上に、今の日本における多様な音楽の受容が築かれた部分がどれほど広いかを、実感させてくれるアルバムでもあります。
by information_ahora
| 2014-08-26 16:36
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