キューバ音楽の「ソン」で日本的情緒を聞かせる希有な存在、ラ・カーニャの待望のフル・アルバム「
ラ・カーニャ」が発売されました!
キューバの基幹音楽と言われるソン。古くからのラテン音楽ファンにはキューバのルーツ音楽として、また最近ではブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの音楽やサルサの音楽的ルーツしても一般のリスナーにも浸透しています。
そのソンのフォーマットを借りて、日本的情緒を表現するバンドが、“ラ・カーニャ”です。オリジナルの70年代フォーク的なメロディと日本語の自然な響きが、ソンのアコースティック・サウンドとマッチして、リズミカルながらほっこりした脱力系音楽に仕上げています。まさに、【叙情派フォーク・ソン】のといった趣です。
リーダーの末永雄三は、キューバの複弦3コース・ギター=トレスの日本における草分けとして、長年日本のラテン音楽シーンで活躍してきましたが、ラテン〜キューバ音楽にたどり着く前の1970年代にはフォークやブルースのベーシストとして活動。また毛利美帆は、フィーリンなども歌うキューバ〜ラテンのヴォーカリストとして活躍しており、以前はR&Bシンガーとして横山剣のバック・コーラスなどを担当。ラ・カーニャサウンドのソンと日本語の自然な融合は、グループの中心となるこの2人の音楽歴が自然なかたちで表出したたまものであると思われます。
この2人を脇から固めるメンバーは、オルケスタ・デル・ソル、デ・ラ・ルス等で活躍するスーパー・ベーシスト渋谷和利、サルサ・スウィンゴサ等で活躍するパーカッショニスト加瀬田聡、そしてフォルクローレのギタリストである篠原博晃、という実力派揃い。実力のあるメンバーが、肩の力を抜いてソンのリズムをゆったりと楽しんでいるのが伝わってくるサウンド・プロダクションにも注目です。
日本でしか出現しない絶妙な味わいのサウンドは、ラテン〜ワールド・ファンから、ひょとしてジャパニーズ・ポップス・ファンまで注目しそうな可能性を秘めています。
(フライヤーには、横山剣(クレイジーケンバンド)、大儀見元(サルサ・スウィンゴサ)、オスカル・バルデス(元イラケレ)、竹村純(音楽評論家)といった豪華な各氏のコメントが掲載されています)
アルバムの詳細/購入は
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